ストレッチと体操について
おはようございます。理学療法士の中川です。
11月に入り、段々と涼しくなってきました。夏と比べて、散歩やゴルフ等、再び身体を動かすようになったという方は多いのでは
ないでしょうか?
そこで、今回はストレッチと体操についてお話していきたいと思います。
ストレッチと体操は、どちらも筋肉をほぐして関節の動きを広げる運動です。
ストレッチは、筋肉を気持ちいい程度に伸ばす運動で、効果としては、筋肉の柔軟性や血流の改善、怪我や疲労の予防が
あげられます。
体操は、柔軟体操やラジオ体操のように筋肉や関節だけでなく、心肺機能やバランス感覚等も改善する運動で、介護予防や
健康増進に繋がります。
日常的にストレッチや体操を行う上で、メリットとして、筋肉や関節の柔軟性の向上、血流改善だけでなく、疲労回復効果や
生活習慣病の予防に繋がります。また、健康維持や体力増強にも役立ちます。
今回は、ストレッチと体操について、お伝えさせて頂きました。
この他にも、身体や生活での悩みがあれば、相談して下さい。一緒に解決していきましょう。
↑ 画像は起座位による背部のストレッチ
胸郭(きょうかく)について
おはようございます。理学療法士の飯田でございます。
今日は身体の胸郭についてお話ししたいと思います。皆さんは胸郭が、どこだかわかりますか?
胸郭とは胸椎(きょうつい)、肋骨(ろっこつ)、胸骨(きょうこつ)で囲われた部分をいいます。胸の真ん中を触ってみると、ゴリゴリした骨があると思います。これが胸骨でそこから背骨にかけて、肋骨が体を覆っています。この部分を胸郭といいます。主な役割は心臓や肺、肝臓などの重要な臓器を守ることです。
この胸郭には可動性があります。肋骨や背骨を触りながら、身体を捻じったり、反らしたりしてみると、背骨や肋骨が動くのがわかると思います。胸郭は可動性を持ちながら、硬い骨によって内蔵を保護している部分といえます。
「ほとんど動かないよ」という方は、胸郭が硬くなっている可能性があります。実際に当院に通院されている患者様も、胸郭が硬い方はとても多い印象です。
特に胸椎という背骨の部分がとても硬くなりやすく、この部分が固くなると、首の部分の頸椎(けいつい)や、腰の部分の腰椎(ようつい)に、とても負担がかかりやすくなります。また、猫背の原因にもなります。頚部痛や腰痛がある方は、もしかしたらこの胸椎の硬さが大きな原因になっているかもしれませんね。
胸郭は首や腰以外にも肩や身体のバランスなど様々なことに影響している部分です。ぜひ、胸郭を意識して身体を動かしてみてはいかがでしょうか。
それでは皆様、穏やかな一日をお過ごしください。
★キャット&ドックエクササイズ(写真は背中を反らせた犬のポーズ)
背骨を反らせたり丸めたりします。胸郭の柔軟性を高めるエクササイズです。
肩周囲の痛みについて
おはようございます。理学療法士の藤原です。今回はリハビリ場面で比較的頻度の高い肩周囲の痛みについてお話しいたします。
肩の痛みには、肩関節だけでなく、肩甲骨周囲から腕、または背中あたりまで等症状は様々です。
今回お伝えしたいのは、肩の痛みの原因が首にある場合もあるということです。大きく分けると肩周囲の痛みの原因として①肩関節の炎症、②首の神経の圧迫によるものがあります。①の症状は後ろに手を回す、腕を上げるなど肩関節を動かすと痛い。②の症状は首を反らせて天井を見ると肩周囲に痛みが出るといった症状がみられます。首が原因で痛みが出ていても、肩関節のストレッチを続け、なかなか痛みが取れずにいる方がいらっしゃいます。その場合、リハビリでは首から肩にかけのストレッチ等のリハビリを実施し症状を緩和させていきます。中には数カ月の痛みが一度のリハビリで楽になることもあります。
正しい診断を受けて出来るだけ早く症状を緩和させるために、痛みのある時は早めに相談していただければと思います。リハビリテーション科では一人一人の症状に合わせて運動メニューを提案し皆様をサポートしていきます。